JGroups は信頼できるメッセージングのためのツールキットで、お互いにメッセージを送信するノードを持つクラスターを作成するために使用できます。

jgroups サブシステムは ${build.shortName} で高可用性サービスのグループ通信サポートを提供します。これにより、名前付きのチャネルおよびプロトコルスタックを設定でき、チャネルのランタイム統計を表示することもできます。 jgroups サブシステムは高可用性の機能を提供する設定を使用する場合に使用できます (管理対象ドメインでは ha または full-ha プロファイル、スタンドアロンサーバーは standalone-ha.xml または standalone-full-ha.xml 設定ファイルなど)。

${build.shortName} には 2 つの JGroups スタックが事前に設定されています。

udp
クラスターのノードは UDP (User Datagram Protocol) マルチキャストを使用してお互いに通信します。これはデフォルトのスタックです。
tcp
クラスターのノードは TCP (Transmission Control Protocol) を使用してお互いに通信します。

事前設定されたスタックを使用できますが、システムの要件に合うよう独自に定義することもできます。

注記:
TCP はエラーのチェック、パケットの順番、および輻輳制御を処理するため、TCP のオーバーヘッドは UDP よりも大きく、速度も遅くなると考えられます。JGroups は UDP のこれらの機能を処理しますが、TCP はこれらの機能を独自で処理します。信頼できないネットワークや輻輳度の高いネットワークで JGroups を使用する場合やマルチキャストが使用できない場合は、TCP を選択するとよいでしょう。