以下のトピックの設定が含まれます。

コアキュー

Apache ActiveMQ Artemis コアは JMS に依存せず、JMS トピックの概念はありません。JMS トピックはアドレス (トピック名) としてコアに実装され、0 以上のキューがバインドされます。そのアドレスにバインドされた各キューは、トピックサブスクリプションを表します。同様に、JMS キューはアドレス (JMS キュー名) として実装され、JMS キューを表す 1 つのキューにバインドされます。

慣例では、すべての JMS キューはコアキューにマップされ、コアキュー名の最初に文字列「 jms.queue.」が追加されます。たとえば、「orders.europe」という名前の JMS キューは「jms.queue.orders.europe」という名前のコアキューにマップされます。コアキューがバインドされるアドレスもコアキュー名によって付与されます。

JMS トピックでは、サブスクリプションを表すキューがバインドされるアドレスは、文字列「jms.topic.」を JMS トピック名の最初に追加して付与されます。たとえば、「news.europe」という名前の JMS トピックは、コアアドレス 「jms.topic.news.europe 」にマップします。

JMS 宛先

JMS 宛先や JMS 接続ファクトリーは JMS 管理オブジェクトです。宛先は、メッセージを生成および消費するために JMS クライアントによって使用されます。宛先は、JMS クライアントがメッセージの生成時にターゲットを指定できるようにし、メッセージの消費時にメッセージのソースを生成できるようにします。パブリッシュ-サブスクライブパターンを使用する場合、宛先はトピックとして見なされます。ポイントツーポイントパターンを使用する場合、宛先はキューとして見なされます。

アプリケーションは、サーバー側に設定され、通常は JNDI 経由でアクセスされる、多くの異なる JMS 宛先を使用することがあります。

セキュリティー設定

セキュリティー設定は、特定の宛先周囲のセキュリティーを設定するために使用されます。これは、security-setting 設定要素を使用して、セキュリティー制約を追加して行われます。${build.shortName} メッセージングにはデフォルトで設定された security-setting が含まれます。

security-setting オプションは、ワイルドカードを利用して、どの宛先にセキュリティー制約を適用するかを処理します。単一の # パターンはすべてのアドレスと一致します。セキュリティー制約でワイルドカードを使用する詳細は、 Role Based Security for Addresses を参照してください。

アドレス設定

messaging-activemq サブシステムには、メッセージの配信時および配信方法、試行回数、およびメッセージの失効時を制御する複数の設定可能なオプションがあります。これらの設定オプションは、すべて <address-setting> 設定要素内に存在します。 ワイルドカード構文を使用すると、${build.shortName} は 1 つの <address-setting> を複数の宛先に適用できます。

アドレス設定におけるワイルドカードの使用に関する詳細は「Wildcard Syntax」を参照してください。

迂回 (Divert)

迂回 (Divert) は、メッセージがあるアドレスから別のアドレスに迂回できるようにする、${build.shortName} メッセージングに設定されたオブジェクトです。迂回は以下の種類に分類されます。

排他的
メッセージは新しいアドレスにのみ迂回され、古いアドレスには送信されません。
非排他的
メッセージは古いアドレスに送信され、そのコピーは新しいアドレスに送信されます。非排他的な迂回は、メッセージの流れの分割に使用できます。

メッセージは同じサーバー上のアドレスへのみ迂回されます。異なるサーバーのアドレスへ迂回したい場合は、ローカルの store-and-forward キューに迂回し、そのキューから消費し、異なるサーバーのアドレスに転送する api を設定します。